Alteryx Designer Core Micro Credential試験を受けた感想

Take Certification One Step at a Time With the New Alteryx Designer Core Micro-Credentials」でアナウンスされている通り、Alteryx Designer Core試験ががらっと代わり、Core Micro Credentialが追加されました。このMicro Credential Coreは、4つの試験からなり、すべてに合格するとDesigner Core資格に成り変わる、というものです。

つまり、Designer Core試験を4つに分割して受けやすくしたもの、ということになります。

Alteryx Designer Expertを取得して一年以上経過したので、すべての試験が再認証可能な時期になっていましたので、バッジ取得がてらやってみました。

Credlyのバッジはすぐに飛んでこないのですが、Communityではすぐにバッジが発行されました。General Knowledgeは200名も取得しているのに、Data Transformationは取得者が少ないです。まぁ、上から順に取っていこうとすると、下にあるものの方が当然人数は減ると思いますが、それ以上に試験の難易度もあるかもしれません。

どんな試験?

Core Micro Credentialは、以下の4つに分かれています。

  • General Knowledge・・・Designerについて基本的な知識をテスト
  • Data Preparation・・・入出力および準備カテゴリのツールの知識
  • Data Manipulation・・・結合およびパースカテゴリのツールの知識
  • Data Transformation・・・変換カテゴリのツールの知識

それぞれ問題数と時間としては、General Knowledgeは20問で30分、Data Preparationは40問で45分、Data Manipulationは30問で45分、Data Transformationは30問で1時間です。

各問題は2分以内に解く必要があり、いくつかは実際にワークフローを作って解く問題も出てくるので、結構時間がせかされる感じです。もちろん今まで通りオープンブックの試験なのでググりながら試験を受けることは可能ですが、やはりわかってないとこの時間内に終わらせるのは難しいです(とはいえ、合格に必要な点(だいたい60~70%)だけ考えると、それなりに捨てても大丈夫な気がしました)

General Knowledge

Designerの全般的な知識が問われますが、ツールとしては「コメントツール」「ツールコンテナ」が対象となります。難易度としては難しくないかと思います。

Data Preparation

対象となるツールは以下のとおりです。

入出力カテゴリ:閲覧、データ入力、データ出力、テキスト入力

準備カテゴリ:データクレンジング、フィルター、フォーミュラ、レコード選択、サンプリング、セレクト、ユニーク、ソート

基本的なカテゴリのツールなので、それほど引っかかるツールはないと思います。ただ、データセットをダウンロードしてワークフローを作成して解く問題があるので気をつけてください(数問程度出ます)。

難易度としては、General Knowledgeよりは難しく、ようやくDesignerの試験に入った、と感じる試験かと思います。ただ、ツール自体に癖はないものばかりなので、それほど難易度は高くありません。ただ、問題数が少し多いので、時間に急かされる感じはします。

Data Manipulation

対象となるツールは以下のとおりです。

結合:フィールド付加、ユニオン、結合、検索置換

パース:日時、列分割

検索置換、結合、ユニオン、フィールド付加のそれぞれの違い、使い所といったところをしっかり理解して置く必要があります。また、ワークフローを解く問題は、Data Preparationで使ったような準備カテゴリのツールも含まれるので、先にData Preparationには合格できるレベルである必要があるかもしれません。

フィールド付加、ユニオン、結合、検索置換の使い分けがしっかりわかっていれば、それほど難易度は高くないかと思いますが、試験ガイドに載っている「Troubleshoot」のカテゴリの問題がちょっと厄介に感じました。

Data Transformation

対象となるツールは以下のとおりです。

変換:クロスタブ、集計、転置

ほぼ3つのツールに絞られています。しかしここは初心者泣かせのクロスタブ・転置がメインです。なんとかここをクリアしてCore資格を取っていただきたいところです。ここももちろんData Preparation、Data Manipulationで出てきたツールも対象となります。その分難易度も高くなりますね。

全体的に各試験で知識を必要とするツールの量は少ないため、集中して勉強すれば比較的受かりやすいかと思います。ただ、Data Transformationの試験では、クロスタブ、転置といった初心者泣かせのツールが中心となるので、そこは要注意ポイントです。ここをクリアできるかどうかが、Designer Coreに受かるポイントになるかと思います。

感想、その他

試験時間は、通常のDesigner Coreは2時間で終わりますが、Core Micro Credentialは30分+45分+45分+60分で合計3時間の試験となります。業務時間中に受けるのであれば、小分けにされてる方が受けやすいとは思いますが、連続で受けるとさすがに長く感じます。

ただ、Coreに自信がない方は、落ちた時に毎回2時間の試験を受けるよりは、部分的に合格していく方が楽かもしれません。どのカテゴリが苦手なのか、ということも明確なので、Designer初心者の方にはCore Micro Credential試験はおすすめです。

ちなみに、現時点では日本語がないので、英語が不得意な日本のユーザーの方は少ししんどいかもしれませんが、Google Chromeの翻訳機能を使ってしまえば特に問題ないかと思います。

なお、現時点(2023年3月)では日本のコミュニティのメニューにはでてこないので、言語メニューを英語にして「Academy」の「Certification」からアクセスしてください。

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