今回は比較的よくしている話です。
レコードのカウントを取るときになんのツールを使っているでしょうか?集計ツールでしょうか?それともレコードカウントツールでしょうか?
この2つのツールには明確に違いがあるので、今回はそのお話をしたいと思います。
集計ツールのカウントとレコードカウントツールは何が違うの?
ずばり答えを言うと、「レコード数が0のときの挙動が異なる」です。「レコードが0のときに、0と表示してくれるのがレコードカウントツール。表示せずカウント自体が行われないのが集計ツール」です。この違いはワークフローを作る上で大きな違いとなります。
例:データを読み込んだときのカウント数を取得したい
ファイルやデータベースからデータを読み込んだ際にレコード数に応じて挙動を変えるとします。特に、レコード数が0の時はエラーとして表現したい、とします。
このようなケースではレコードカウントツールを使います。
試しに比べてみましょう。比較専用のワークフローですが、以下のようになります。
メッセージツールはレコードのカウントが0のときにエラーが出るように設定しています。つまり、以下のように設定しています。
データが読み込めれば以下のようになります。
もちろん、メッセージツールはエラーを出しません。
それでは、空っぽのCSVファイルを読んでみましょう。
レコードカウントツール側のメッセージツールだけエラーが出ています。
閲覧ツールを見てみると以下のようになっています。
確かにレコードカウントツールはカウントが0でもカウントしていますが、集計ツールはそもそもカウントしていません。
複数カテゴリのアイテムのカウントに対して0を出力できませんか?
レコードカウントツールは0もカウントできる有用なツールということがわかりました。それでは、以下のようにカテゴリをカウントしたときに、0件でも出るようにできませんか?
答え:できません
レコードカウントツールはグループ化してカウントすることはできないため、グループ化しつつ0件なのかどうか、といったカウントはできません。総数であれば0というカウントはできますが、そもそもフィールド内にどんなレコードがあるのかわからない状況で各アイテムのカウントが0であるかどうか、といった判断はできません。このようなケースではあらかじめマスターを持っておき、それと比較するようにしましょう。
例えば、以下のようなワークフローが考えられます。
テキスト入力ツールでは、以下のようなカテゴリに対してあらかじめ0を入れたデータを用意しておきます。
これにより、以下のように出力されます。
※実は、レコードカウントツールはマクロですが、同じような方式となっています
まとめ
- レコードカウントツールと集計ツールの違いを紹介しました
- レコードカウントツールは0をカウントしますが、集計ツールはレコードが0の場合はカウントしません
サンプルワークフローダウンロード
次回
未定です。
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