ラボラトリーカテゴリにひっそりと佇む「列作成」ツールをご存知でしょうか?
変換カテゴリーにある「列作成」をご存知でしょうか?2023.3以前をお使いの方はラボラトリーカテゴリに配置されています。
何ができるか?といったときに一言で説明しづらいため、具体的な動きをみてみたいと思います。
入力と最終形
例えば、以下のようなデータがあるとします。
これを、3x3のマスに収めてみましょう。つまり、以下のようにしたい、ということになります。
列作成ツールを使ってみる
インプットを列作成ツールに入れると、以下のような設定を行うことができます。
つまり、水平方向のオプションの場合は、特定の列数が来たらデータを折り返す、という動きになります。垂直の場合でも、列数の指定しかできないため、指定列数に対して同じレコード数になるようにデータを折り返す、という形になるようです。
つまり、先程のデータであれば、列数を3に設定することで、以下のようなデータが得られるわけです。
(2024/06/29追記)
もう少し深堀りしてみましょう。この列作成ツールは一行ごとに塊として扱います。つまり、上の例では1列のみの場合でしたが、2列あってもそれを1列にまとめて扱います。以下のようなサンプルがあるとすると、
列作成ツールは以下のように扱います。
そしてこれを設定通り、例えば列数2で水平方向に設定すると、
という風に配置します。具体的な例にすると、以下のようなインプットが、
以下のようになります。
そのため、何かの表をこのツールに適用すると、意味のわからないものができがちです。試すときは小さいサンプルで実施してみてください。実際のところ、うまく配置するには不要な項目はセレクトツールで削減してからこのツールを使うことになると思います。ツールの性質的に、レポートを配置するような場合には使いやすいかと思います。
(ここまで、2024/06/29追記)
他のツールでも同じことができますか?
もちろん可能です。ちょっとした頭の体操になるかと思いますが、以下のようにタイルツール(もしくは複数行フォーミュラ)、クロスタブを組み合わせて使います。
タイルツールでは、横に3列ほしいので、タイルの数を3に設定します。
これにより以下のようなデータが得られます。
つまり、TileNumが行方向の行番号として機能します、Tile_SequenceNumが横方向の列番号として機能します。これをクロスタブツールで以下のようにセットします。
この複雑な処理を一発で解決してくれるのが「列作成」ツールということです。使えそうなシチュエーションがあったら積極的に活用していただけたらと思います。
※2023.3以前では、列作成ツールはいつもの「例を開く」から見れるサンプルワークフロー自体がないので本ブログのサンプルを参考にしていただければ幸いです。
おまけ
九頭龍閃
サンプルワークフローダウンロード
次回
しばらく短めのTipsにしようかと思います
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