今回は、前回とは異なるアプローチで円グラフの中心にラベルを表示していきます。
レポーティングスニペットを重ねられるオーバーレイツール
レポート用に作った部品を重ねるにはオーバーレイツールが役に立ちます。過去にも地図の余白に凡例を重ねていました。
今回はそれと基本的には同じ方法で重ねていきます。
重ねるためのテキストを作成する
これはそれほどむつかしくありません。集計ツールで集計し、レポートテキストツールを使って、テキストを作成します。

[Sum_sales:0]は、利用可能なフィールドから挿入しています。フィールド名は日本語を使わないようにしましょう(バグります)。これにより、以下のようなものが作成されます。

失敗パターン
これをフィールド付加ツールなどで円グラフと同じデータストリームに結合します。その後、オーバーレイツールを使っていきます。ワークフローとしては以下のようになります。

なお、円グラフは前回の記事などを見てノーマルの円グラフを作成してください。

ここで、オーバーレイツールを使っていきますが、セオリー通りであれば以下のように設定します。

ベースフィールドは、レイヤー的に下側に配置するオブジェクトになるので、円グラフ(Chart)で、真ん中に重ねて表示したいものは、オーバーレイフィールドの真ん中に配置します。今回は「Text」です。
これの結果は以下のとおりです。

これは望む結果ではありません。
改良版
結論から行くと、正解は、インタラクティブチャートツールの後にレイアウトツールを配置する、ということです。

さらに、ここでポイントとなる設定が「レイアウト幅」「レイアウトの高さ」です。

これをデフォルト設定にしていると結果はかわらずおかしいままです。これを行うことで、サイズが確定するようなイメージです(デフォルトだと%表記か自動になっているかと思います)。
あとは、オーバーレイツールでベースフィールドを「Layout」にします。

これで完成です。最終結果は以下のようになります。

※少し文字が小さいかもしれないので、いい感じに設定してもらえれば・・・。
まとめ
- オーバーレイツールを使って中心に文字を配置する方法をご紹介しました
- インタラクティブチャートツールの後段にレイアウトツールを配置する必要があります
- こちらのほうが前回よりシンプルで簡単かと思います
サンプルワークフローダウンロード
次回
未定です。
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