Alteryx Predictive Master試験とは、AlteryxのMasterクラスの資格です。他のMasterクラスの資格は、現時点(2023年2月)ではAlteryx Designer Expertのみとなります(今後Spatialなども出てくるかもしれません)。
まずは、概要を把握していきたいと思います。
どこで詳細を確認し、受験できる?
Alteryxの認定試験については、Alteryx Communityの「学ぶ」-「アカデミー」-「認定」から確認が可能です。
しかしながら、Predictive Masterについては日本語のコミュニティにはないようです・・・。
こういう時は、言語メニューを英語に変えましょう。
英語版の場合は、「Learn」-「Academy」-「Certification」から到達可能です。
以下の「Register」ボタンから受験が可能となっています。しかし、よく見てみましょう。
- 費用:150ドル
- 時間:3時間
- 問題数:19問
Expert試験と同様有償の試験となっています。
よくよく見ると、「Prep & User Guide」へのリンクがあるのでそちらも確認しましょう。
「Exam-Prep」のページに入ると、各試験の準備に関しての詳細がまとまったページに飛びます。ここで、以下のようなものが確認できます。
それぞれアクセスすると、詳細が書かれたPDFファイルへのリンクがあるので、PDFファイルを落として詳細を確認しましょう。
右側の「Predictive Master Exam User & Registration guide」は、Masterクラスの試験の登録と受け方について記載されています(主に、システム面の話です)。オンラインの監督者ありの試験なので結構複雑です。
左側の「Predictive Master Certification Exam Prep Guide」は出題範囲や勉強方法について記載されています。それでは、こちらのExam Prep Guideについて紐解いていきたいと思います。
試験概要
PDFの内容の「Exam Overview」を見ていきましょう。
受験資格:Alteryx Designer Advanced
経験レベル:Expert
受験費用:$150 USD(1ドル130円なら日本円で19,500円。約2万円ですね!)
登録方法:User and Registration Guode参照(先程ご紹介したPDFファイルです)
試験時間:3時間(仮想環境の立ち上げと監督官のやり取りで最低30分は余裕を持つ必要があります。会議室など抑えるなら+1時間ほど余裕を見て抑えたほうが良さそうです)
対象バージョン:Alteryx Designer 2020.4(2023年2月時点)
試行間隔:最初と2回目の挑戦は2ヶ月の間隔が必要。それ以降は3ヶ月の間隔が必要
試験方法:監督者ありオンライン試験。パフォーマンスベース。
問題数:19問
問題タイプ:実用化シナリオ、多肢選択式、自由回答形式
合格基準:115ポイント(トータル175ポイント) (合格基準としては正答約65%)
ポイントについて:それぞれのシナリオと問題で付与ポイントは異なります
使用可能リソース:オープンブック形式。試験中に許可されていないリソース以外を利用可能です。Alteryx Community、Help Documentation、一般に公開されたウェブサイトの情報、Designer内のサンプルワークフロー等。
使用不可能なリソース:自身のリファレンスとなるワークフロー、ノート(メモ)、一般に公開されていないリソース。Alteryx Communityを除いたログイン必要なウェブサイト。
有効期限:2年間。Masterレベルの試験(Expert含む)に合格した場合、延長されます。
試験フォーマット
PDFの内容をもとに日本語訳していきます。
試験フォーマット
6つの言葉で書かれたシナリオで構成されています。それぞれのシナリオをDesignerを使って完了していく必要があります。加えて、Designerの知識、スキル、そしてシナリオはどのようにして問題解決していいくか、クリティカル・シンキングや問題解決能力も試されます。
1つの解答を選択して答えるのではなく、シナリオに対応したワークフローを作成し、アウトプットファイルを提出します。
各シナリオでは、多肢選択式の問題や単一の答えを入力したり選択するものがあります。これらの質問では、ワークフロー内で追加のステップを必要とするものもあります。
Alteryx Predictive Master Exam Prep Guideを翻訳
基本的な方式はDesigner Expert試験と同じようなやり方のようです(Expertは7問)。
ただ、問題数は19問といいつつ、6つの大きな問題があるとのことで、実際どのようにすすめていくのかは実際受けてみないとわからなさそうです・・・。
試験提供方法
試験は、ブラウザベースのWindows仮想環境で提供されます。この環境は、Designerがインストールされており、それぞれのシナリオを進めるためのスタートファイルが格納されています。
試験で使うPCについては、試験に必要となる推奨スペックを確保する必要があります。詳細はUser Guideを参照してください。
Alteryx Predictive Master Exam Prep Guideを翻訳
詳細は、「Predictive Master Exam User & Registration guide」を確認する必要があります。
試験の概要
Alteryx Predictive Master認定試験は、複雑な予測分析の問題を解決するためにプラットフォームを使用する能力を測定します。以下のパレットにあるツールの包括的な知識を持っている必要があります。Data Investigation、Predictive、Time Series、Predictive Grouping、Prescriptiveの各パレットのツールの包括的な知識と、それらを使用して複雑なタスクを効率的かつ効果的に実行する能力が必要です。
Alteryx Predictive Master Exam Prep GuideをDeepLで翻訳
詳細は別の記事で見ていきましょう。Alteryx Predictive Master Exam Prep Guideでは、以下の内容について、それぞれ出題範囲が記載されています。
- 配分
- データ準備
- データ調査
- モデル学習
- モデル比較
- 適合統計量の解釈
- 結果の解釈と適用
試験準備
パフォーマンスベースのアセスメントに備える最良の方法は、自分のスキルを実際に適用することです。
Alteryx Predictive Master Exam Prep GuideをDeepLで翻訳
専門的な仕事で複雑なシナリオをこなすのに費やした多くの時間は、何物にも代えがたいものです。これらの資料は、特に仕事で普段使わないような分野のスキルを強化するのに役立ちます。
これも別記事で詳細深掘りしていきたいと思いますが、Alteryx Predictive Master Exam Prep Guideでは以下の内容についてそれぞれ記事やビデオのリンクが紹介されています。
- データサイエンスラーニングパス
- データ調査(ビデオと読み物)
- 回帰と分類(ビデオと読み物)
- 時系列(ビデオと読み物、サンプルWF)
- 最適化(ビデオと読み物、サンプルWF)
- クラスタリング(ビデオと読み物)
追加の有用なTips
その他、Alteryx Predictive Master Exam Prep Guideには試験の準備や試験中のTipsについて書かれています。
- ワークフローはこまめに保存しましょう。もし試験中に技術的な問題が発生しても繰り返し同じ作業をしなくてすみます。
- 閲覧ツールをうまく活用しましょう。ワークフローを実行する前に、モデルの結果を表示したい場所を確認します(適切な場所に閲覧ツールを接続し、レポートなどを見れるようにしておきましょう)。
- モデルによっては、実行に時間がかかる場合があります。ツールコンテナを活用し、いくつかのツールを無効にすることで選択したモデルのみに対して実行することができます。
- モデルの結果はファイルやデータ入力ツールに保存することを検討してください。ただし、保存した内容を記録し、正しいモデル結果からソリューションを作成していることを確認してください。
- 最も慣れ親しんだシナリオから始めましょう。どの順番で始めても構いません。
一般的な試験のやり方について書かれています。機械学習のツールは実行に少し時間がかかるものばかりなので、効率的に試験を進めないと、3時間はあっというまに経過してしまいます。
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