Alteryxではじめる空間分析-メッシュ化

Alteryx

Alteryxで行う空間分析について解説するシリーズです。

今回は、メッシュ化について解説していきたいと思います。

メッシュとは?

メッシュ(mesh)という言葉自体は網目を意味する英語ですが、GISの世界では空間を格子状に区切ることを言います。

この各メッシュに対して統計情報を紐づけることで、各エリアの状況を可視化することができるようになります。例えば、北海道(札幌付近)の2022年12月の交通事故データを可視化したものです。交通事故の件数が多いメッシュは色が濃くなります。

※交通事故データ 出典:警察庁ウェブサイト(https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/opendata/2022/opendata_2022.html)
「交通事故統計情報のオープンデータ」を加工して作成

なお、日本では国が定めた標準地域メッシュという日本独自のメッシュがありますが、ここではこれは取り扱いません。

Alteryxでメッシュを作成するには?

Alteryxでは、グリッド作成ツールを使ってメッシュを作成することができます。

使い方は非常に簡単で、ポリゴンをグリッド作成ツールに入力し、各メッシュのサイズを指定するだけです。

なお、ポリゴンの形状を変えたくない場合は、「各オブジェクトのグリッドを作成する」の「ポリゴンにクリップする」オプションをオンにすればもとのポリゴンの形状が活かされたメッシュが作成されます。

なお、複数のポリゴンが入力された場合は、オプションによって挙動が変わります。

全レイヤーの単一グリッドを作成するオプションについて

例えば、以下のような2つのポリゴンを入力します。

オプションは以下のとおりです。全レイヤーの単一グリッドなので、2つのポリゴンまとめてグリッドが作成されます。

結果として、以下のような緑色部分のメッシュが作成されます。この場合、入力されたポリゴンをすべて含むような境界矩形(緯度経度の最大値・最小値から作られる四角形)に対してグリッドが作成されますが、指定したグリッドサイズより小さなポリゴンができないようにグリッドを作成する範囲が調整されたグリッドができあがります。入力と出力を重ねてみるとわかりやすいかと思います。

まとめ

  • メッシュ化について解説しました
  • メッシュを統計データと紐づけることでエリアの状況の可視化ができることをご紹介しました
  • グリッド作成ツールの使い方について解説しました

なお、統計データとの紐づけ方法は、空間的なマッチングにより行います(別のブログ記事にてご紹介予定です)。

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