WeeklyAlteryxTips#51 Alteryxでエラー検知をする4

Alteryx

エラー検知のラストは、今までと異なり分析アプリのエラー検知となります。

分析アプリのエラー検知はどのように対応するか?

例えば分析アプリにて郵便番号を入力して欲しい、となったとき、「XXX-XXXX」の形式で入力して欲しいとします。画面的には以下のようなインターフェースを作ることになると思います。

前回までの内容を考えると、例えば以下のようにできます。

メッセージツールの設定は以下のとおりです。

これで以下のように入力してみます。

実行してみると、、、

特に問題なくエラーを検出することができました。

分析アプリ特有の検知方法

分析アプリにはもう一つ検知方法があります。インターフェースカテゴリにある「エラーメッセージ」ツールはインターフェースカテゴリのツールに直接接続してエラーを検知するツールです。ワークフローのメインの処理の中に埋め込む必要がないため、インターフェース部分のエラーはしっかりインターフェースカテゴリのツールで検知することができます。

例えば今回の例でいくと、以下のようにテキストボックスツールから直接エラーメッセージツールに接続し、エラーメッセージツールにて関数を使いエラーを検知することができます。

エラーメッセージツールの設定方法を見てみましょう。以下のように、「式」と「エラーメッセージ」を入力するだけのシンプルなツールです。

入力は複数設定でき、それぞれ接続する線の名称でアクセスできます(デフォルトでは[#1]、[#2]といった形になっています)。これを用いて式を構築します。今回のケースでは、以下のように正規表現マッチングをかけています。

!REGEX_Match([#1], "\d{3}-\d{4}")

式の頭に「!」がついているので、REGEX_Matchを否定しています。つまりREGEX_Matchでマッチしなかった場合に式の結果が”True”となります。ですので、「XXX-XXXX」の形式に合致しない場合はエラーを発生することになります。

下の「式がTrueの場合にエラーメッセージを表示」の部分には式がTrueの際に表示するメッセージを直接書きます。ダブルクォテーションなどで囲む必要はありませんが、逆に可変のパラメータを埋め込むことはできません。

これを分析アプリで実行してみましょう。

これで「完了」ボタンをクリックすると以下のようにエラーが出ます。

メッセージツールでのエラーとほぼ同じ感じです。メッセージツールと比較して良いポイントは、ワークフローの本体の部分に手を加えず、インターフェースツール内で完結できることでしょうか。

まとめ

  • インターフェースカテゴリのエラーメッセージツールの使い方を解説しました
  • メッセージツールでも同じようにエラーを出すことはできますが、よりシンプルにできるツールです

サンプルワークフローダウンロード

次回

次回もエラー関連の話になりますが、マクロとメッセージツールの関係について言及したいと思います。

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