エラー検知のラストは、今までと異なり分析アプリのエラー検知となります。
分析アプリのエラー検知はどのように対応するか?
例えば分析アプリにて郵便番号を入力して欲しい、となったとき、「XXX-XXXX」の形式で入力して欲しいとします。画面的には以下のようなインターフェースを作ることになると思います。
前回までの内容を考えると、例えば以下のようにできます。
メッセージツールの設定は以下のとおりです。
これで以下のように入力してみます。
実行してみると、、、
特に問題なくエラーを検出することができました。
分析アプリ特有の検知方法
分析アプリにはもう一つ検知方法があります。インターフェースカテゴリにある「エラーメッセージ」ツールはインターフェースカテゴリのツールに直接接続してエラーを検知するツールです。ワークフローのメインの処理の中に埋め込む必要がないため、インターフェース部分のエラーはしっかりインターフェースカテゴリのツールで検知することができます。
例えば今回の例でいくと、以下のようにテキストボックスツールから直接エラーメッセージツールに接続し、エラーメッセージツールにて関数を使いエラーを検知することができます。
エラーメッセージツールの設定方法を見てみましょう。以下のように、「式」と「エラーメッセージ」を入力するだけのシンプルなツールです。
入力は複数設定でき、それぞれ接続する線の名称でアクセスできます(デフォルトでは[#1]、[#2]といった形になっています)。これを用いて式を構築します。今回のケースでは、以下のように正規表現マッチングをかけています。
!REGEX_Match([#1], "\d{3}-\d{4}")
式の頭に「!」がついているので、REGEX_Matchを否定しています。つまりREGEX_Matchでマッチしなかった場合に式の結果が”True”となります。ですので、「XXX-XXXX」の形式に合致しない場合はエラーを発生することになります。
下の「式がTrueの場合にエラーメッセージを表示」の部分には式がTrueの際に表示するメッセージを直接書きます。ダブルクォテーションなどで囲む必要はありませんが、逆に可変のパラメータを埋め込むことはできません。
これを分析アプリで実行してみましょう。
これで「完了」ボタンをクリックすると以下のようにエラーが出ます。
メッセージツールでのエラーとほぼ同じ感じです。メッセージツールと比較して良いポイントは、ワークフローの本体の部分に手を加えず、インターフェースツール内で完結できることでしょうか。
まとめ
- インターフェースカテゴリのエラーメッセージツールの使い方を解説しました
- メッセージツールでも同じようにエラーを出すことはできますが、よりシンプルにできるツールです
サンプルワークフローダウンロード
次回
次回もエラー関連の話になりますが、マクロとメッセージツールの関係について言及したいと思います。
コメント