Alteryxの時系列予測カテゴリの指数平滑法モデル(ETSモデル)ではモデルタイプを選択することが可能です。デフォルトではオートであり、基本的にはオートで問題ない、という説明がされていますが、どのように作用するかを知っていることでより効果的なモデルを作成することができるため、少し詳しく見てみましょう。

自動で行った場合
デフォルトはすべて自動ですが、自動で行った場合は、自動的にモデルが判定されます。レポートを見たときにいくつかの箇所で「ETS(M,A,M)」などといった記述を見つけることができます。例えば、レポートの2行目の以下のような部分です。

モデル名が表すもの
ETS(M,A,M)の意味は、以下のとおりです。
アルファベットの意味
アルファベットとして、タイプを示しています。A、M、N、Adの値が入ります。それぞれ以下の通りの意味です。
A:additive(加法)
Ad:Additive Decay(加法減衰)
M:multiplicative(乗法)
N:none(なし)
加法の場合は、リニア(直線的)に変化している場合です。乗法は、指数的な変化がある場合に使います。Adは自動設定の場合に選択されることがあります。
位置における意味
3つある位置の意味は、ETSモデルの名前の通り、Error、Trend、Seasonalityで、以下のとおりです。
1番目:Error(エラーの種類)
2番目:Trend Type(傾向のタイプ)
3番目:Seasonality(季節型)
DesignerのUIの設定値を見る限り、以下のように指定の範囲があることがわかります。
1番目:Error(エラーの種類)は、加法、乗法が選択できるが、「なし」は選択不可能
2番目:Trend Type(傾向のタイプ)は、加法、乗法、なしが選択可能。
3番目:Seasonality(季節型)は、加法、乗法、なしが選択可能。
ETS(M,A,M)はどういう意味?
以上により、ETS(M,A,M)は、以下の通りの意味となります。
エラーの種類:乗法
トレンド:加法
季節型:乗法
まとめ
ETSでモデルタイプを指定して実行する場合の項目について紹介しました。
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