WeeklyAlteryxTips#92 インタラクティブチャートのレイヤの順番を変更する

Alteryx

Alteryxのインタラクティブチャートは様々なグラフが描けて便利なツールですが、それでもすべてが行き届いているというわけではありません。例えば、以下のようなデータ構成のデータに対して棒グラフを作りたいと思います。

これをそのままインタラクティブチャートで設定していくと、各都道府県ごとに棒グラフを作るので、以下のように千葉県、東京都、神奈川県を別レイヤーとして設定していくと思います。

できあがったグラフは以下のようになります。

実は、社内ではグラフの並べ方として、東京都、千葉県、神奈川県の順にするという暗黙の了解があったとします。しかしながら、インタラクティブチャートツールではこのレイヤの順序を変更することは残念ながらできません。

しかし、いちいちレイヤを作り直すのも面倒です。

レイヤの順序を変更するには?

このような場合、XMLの書き換えで対応することが可能です。以前のTipsでもXMLビューを表示して、XMLを書き換える方法をご紹介しました。今回もこの方法を使います。

まず、XMLビューで見てみましょう。XMLビューボタンをクリックしましょう(XMLビューの表示ボタンがない場合は、オプションで先に出るように設定してください)。

以下のようにXMLが表示されます。構造的には以下のようになっています。

基本的には、レイヤを作成した順に各レイヤの情報ができているので、この部分を各レイヤの塊でまるっと順番を入れ替えてあげればオッケーです。XMLの書き換えを行う場合は右上の編集ボタンから行います。

ちなみに、何かあっても良いように、ワークフローはバックアップを取っておいてください!!!

編集ボタンを押すと、Xmlエディタが起動するので、東京都のレイヤ部分が千葉県部分より上にくるように<Traces>タグから</Traces>タブまでをまるっと移動します。

これでOKを押すと、XMLが書き換わって、レイヤの順序が入れ替わります。

グラフももちろんちゃんと順序が変わります。

データを縦に持っている場合はどうですか?

今回は各項目を横に持っていたので、レイヤを別にして棒グラフを作りましたが、今回のようなデータは以下のように縦方向に持っている場合が多いと思います。

このようなデータの持ち方をしている場合は、変換オプションを使って1レイヤで表現することが多いです。

この場合、XMLを使って順番を変更することはできません。基本的にデータの並び順で対応する必要があります(インタラクティブチャートでは、データの順番と表示順は対応しています)。これは以前のWeekly Tipsでご紹介しているので、詳しくは過去記事を参照ください。

まとめ

  • インタラクティブチャートツールで複数レイヤを作成したときに、XMLを編集してレイヤの順序を変更する方法をご紹介しました

サンプルワークフロー

次回

未定です。

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